効果的な歯磨きの仕方・歯の磨き方の種類
バス法とは、歯ブラシの毛先を45度で歯と歯ぐき間にあてて、この時、毛先を歯肉溝や歯周ポケット内に入れ、他の毛束が歯面に当たるようにすることが大切です。柔らかく小刻みに(2mm幅くらい)で左右に振動させ、1本ずつ丁寧に磨いていきます。
歯ブラシを強く握ってしまうと力が入り、歯肉を傷つけてしまうこともあるので、ギュッと握るのではなく、鉛筆を握る感覚で歯ブラシを持つと良いでしょう。
スクラッビング法とは、歯ブラシの毛先を歯の表面の直角に当てて、毛先が歯と歯の間に入る程度に軽く押し付けて、小刻みに左右に振動させ、歯を1本ずつ丁寧に磨いていきます。噛む面も直角にあて小刻みに往復運動させます。
※Philipsが1972年に発表した軟毛歯ブラシを用い、歯ブラシの結束部の毛細管現象を利用して、歯肉溝や歯周ポケットの内容物、歯面の汚れおよび舌苔などを取り除く方法です。
ローリング法とは、歯ブラシの毛先を歯に平行に当て、毛先を歯肉に軽く押し当てて、小刻みな振動させマッサージを行い、次に毛先を、上の歯は上から下へ、下の歯を下から上へ歯ブラシを回転させ、歯肉と歯面を同時に清掃します。
歯の噛み合う面は毛先を当て前後に小刻みに動かして磨きます。
フォーンズ法とは、上下の歯を軽く噛み合わせた状態で、歯ブラシの毛先を歯の表面に直角に当てて、円を描くように、奥から前へ、上下の歯を一緒に磨き、1本ずつ歯ブラシをぐるぐる移動させながら磨いていきます。歯の裏側は歯ブラシの毛先を歯に当てて、小刻みに前後に動かして磨いていきます。力のないこども、高齢者に適しています。
※Fonesが1934年に発表した方法で、唇頬側歯面を上下顎同時に磨く方法です。
スティルマン改良法とは、歯ブラシの当て方はローリング方法と同じで、歯ブラシの毛先を歯に平行に当て、毛先を歯肉に軽く押し当てて、毛先が辺縁歯肉と歯面に当たった位置で数回加圧振動を加え、歯肉マッサージをしたのち、ローリング法により歯頚部の清掃を行う。
チャーターズ法とは、歯ブラシの毛先を噛み合わせ部分に対して45°に当てます。軽く押し当てながら根尖方向に歯ブラシをずらし、毛先が辺縁歯肉に当たったところで歯ブラシの柄を小さく回転させ、歯を磨いていく。